SOUL’d OUTとはなんだったのか
知るかそんなの。と言いたいところであるが、僕は真面目に考えてみようと思った。果たしてSOUL‘d OUTとはなんだったのか、考えれば考えるほど謎が深まると言うか考えようがない。なぜなら彼らは「Hiphopというスタイルを利用した音楽家集団」であったからだ。
彼らのルーツ
“ブラックミュージック、ダンスクラシック、1980年代の洋楽ポップスなどの要素を取り入れた、多彩な音楽性を持つ。”-Wikipediaから引用
Wikipediaにはこのように記述されていた。ブラックミュージックとはいっても様々なジャンルに細分化されるのだが、おそらく彼らの場合はR&BやHiphopなどに割り当てられるだろう。またダンスクラシックという言葉は初耳だったのだが、調べてみると、
“ダンスクラッシックス 1970年代後半から1980年代前半にかけて、当時のディスコやCLUBでかかっていた音楽のこと。 基本はブラックミュージック。 70年代のソウルにポップな要素が入っている。”-はてなブログタグから引用
とのことだった。確かにそのような要素も彼らの楽曲からは感じさせられる。そして80年代洋楽ポップス。80年代の洋楽シーンというと、Queen、Cyndi Lauper、U2、Madonna。ざっと挙げるとこんな感じだろうか。今よりもロックが流行っていた時代だ。ここの洋楽ポップスという記述が何を著しているのか、はっきりとしたことはわからないが、おそらく彼らのような要素が含まれている、という解釈で大凡間違いはないだろう。
一見すると、どのジャンルも普通は交わることのないものだろう。だがSOUL'd OUTの楽曲ではそれらが交差し、もともとそこにパズルのピースの入る穴があったかのように、ピッタリ嵌っているのだ。素晴らしいとしか言いようがない。
歌詞
この議題に関しては避けては通れぬものであると僕は認識している。この歌詞に関しては、5chやツイッターなどで長年ミームとして細々と、しかし貫き通してカルト的人気を誇っている。歌詞に関してははっきりいって意味がわからない。少なくとも僕は理解できないものが大半だ。理解した、という方は至急僕に連絡ください。
ただなんと形容すればいいのかわからないが、彼らの書く歌詞はとても聴き心地がいいのだ。リズムに途切れがなく、流暢だ。それはメインボーカルのDiggy-MO'とヒップホップMCのBro.Hiによる恩恵が大きいだろう。というか、彼らが歌わなければその流暢なリズムは完成し得ないのだ。
ちなみに僕が一番好きなフレーズは、”Sex & Dream”-ALIVE だ。性別の意味だとしても、性行為の意味だとしても、いきなりこのワードを持ってくるセンス、僕がSOUL’d OUTを嫌いになれない、いや好きである理由たらしめるものだ。
ジャケット
ダサい。2000年代のJpopというものはとてもガラパゴスで、ダサいものが多い。そう考えるならば彼らは突き抜けてダサい。だがそれが皮肉なのかどうかはわからないが、クセになる。
う〜ん、嫌いじゃない。それを感じろってことだよな、わかる。
こんなアートワークの時もあった。可愛い。しっかりBro.Hiが頭になんか巻いてんのも再現している、素晴らしい。
考えてみて
こんなにもSOUL’d OUTについて考えたことは今までなかった。というのも、昨日友達3人と電話していた時に、彼らの話になって散々歌詞についていじり倒した後、結局なんだったのか、という結論には至らなかった。というか結論に至ること自体が間違いかもしれない。
SOUL’d OUTをSOUL’d OUTたらしめるものとは言うならば、僕がこれまで書いてきた要素全てであって、一つにとっても特出することができないのだ。まあ最初に書いた通り、「Hiphopというスタイルを利用した音楽家集団」と言う形容表現が一番僕としては腑に落ちる。ある記事で見かけた表現だ。確かにその通りだと、僕はそう感じた。
彼らに対する困惑というものはおそらくHiphopというアングルで見ているからであろう。もちろん当時は同業者からはかなりの批判などがあったそうだ。しかし彼らが実現したのは売れる要素、トレンドを取り入れた上で、自分たちが持ち合わせていた才能をそこに注ぎ込み、たまたまその表現方法がHiphopであった、というだけなのだ。
もしこれでもっとSOUL’d OUTを聴きたい!知りたい!となった方はいるだろう。まずは彼らのファーストシングルであるウェカピポを聴き、MVを見るのが彼らを知るいちばんの近道だろう。そこからSOUL’d OUTとは一体どんな集団なのか、という謎を深めていって欲しい。それでは。
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